代表小宮 一樹
私は、理学療法士として2005年から医療保険・介護保険での訪問リハビリに従事し、月に延べ100件以上、多い月には150件以上の訪問を経験してきました。
訪問していたのは、脳血管障害で麻痺がある方や変形性関節症で痛みのある方、パーキンソン病などの神経難病の方など様々な疾患でリハビリが必要となった方々です。
年齢も幅広く、0歳児の小児から100歳を超える方まで訪問させて頂いていましたが、その大半は介護認定を受けた65歳以上の方でした。
そのような方々にリハビリをさせて頂く中で、リハビリが必要となる前の身体の強さ(身体予備力)や運動習慣がリハビリの効果に影響すると感じ、そこから、元気な時の身体づくり・健康づくりの必要性・重要性を改めて感じるようになりました。
そもそも、リハビリテーションとは、疾患などで低下した身体機能を回復することを目的としています。
何かしらの疾患があるので、医師の指示を受けて医療保険や介護保険(介護保険では廃用性身体能力低下もリハビリの対象となります)を利用して、理学療法士などの専門職の下で安全で自分に適した運動(リハビリ)をすることができるのです。
では、100歳時代と言われる昨今、医療保険や介護保険でリハビリの対象となる疾患はないが、健康維持のために安全に運動をしたいと考えている高齢者の方々や日頃の運動不足解消も兼ねて健康づくり・身体づくりのために何か運動を始めたいと考えている若い方はどのようにしたら良いのでしょうか?
運動器具も充実したジムやフィットネスクラブを利用したり、ウォーキングなどお手軽にできる運動から始めてみたりと自分で運動できる場所や環境を探して利用しているのが現状ではないでしょうか。
経済産業省の調査でも60歳以上のフィットネスクラブ会員比率や健康志向は年々上昇傾向にあります。
しかし、はじめは意欲的に運動に取り組むものの、運動後に膝や腰に痛みが生じたり、または、ジムなどに通うのが億劫になるなど様々な理由で挫折したとの話を耳にすることも少なくありません。
その様な方々は、間違った運動方法、運動の種類や強度が適切ではない、明確な運動目的が無いなどの理由で、運動効果を実感できずに、折角、健康づくり・身体づくりのために始めた運動を諦めてしまうという悪循環に陥っていることも考えられます。これは、大変もったいないことです。
そこで、私は今までの理学療法士としての知識・技術・経験を活かして、そのような方々に対して、身体の仕組みに沿った安全で効率的な運動を長く続けて楽しく健康づくり・身体づくりに取り組んでもらいたいとの思いから、「からだの教室コンディショニング&トレーニング」を開設しました。「からだの教室コンディショニング&トレーニング」では、元気で若々しい身体は良い姿勢からと考え、姿勢づくり・姿勢改善に力を入れています。
ひとりでも多くの方に、姿勢づくりを通してご自身の身体への興味・意識を高め、いつまでも元気に動く身体づくりのお手伝いができればと考えております。